あこがれの先輩と学園祭でカレー屋

学生時代、私は弓道部に入っていました。
入部した日に2学年上の先輩に一目惚れ、弓道もとても楽しかったので毎日の様に道場に通いました。
あこがれの先輩もほぼ毎日道場に来ていたので、毎日が充実していました。
学園祭での弓道部の定番は海鮮カレーのお店でした。
私が一年生の時も例年に従い海鮮カレーのお店に決定しました。
カレーの準備は弓道部員の行きつけの定食屋さんの厨房をお借りしました。
大きな寸胴鍋で大量のカレーを準備しなければ行けませんでした。
準備作業は主に1年生の仕事で、準備の班長はなんとあこがれの先輩でした。
私は日頃からよく家事をしていたので、料理には自信がありました。
定食屋に材料を運んでいる時に、他の先輩から、この定食屋の女将さんは厳しいから、逆らわずに素直に指示に従うよう言われました。
私はたかがカレー、よく作っているから何の問題はないとは思ったのですが、最低学年だったので大人しく”はい”と言っておきました。
実際に準備を始めてしばらくしたころ、女将さんが厨房に来て、”最近の若い子は包丁の使い方も知らないからね、本当は親が教える事なのに・・・・”と言い始めました。
私は親が侮辱された様でむっとしましたが、作業を続けました。
私の包丁使いを見た女将さんは、”あなたは少しは家事をしているようね”とだけ言いました。
すぐ側にあこがれの先輩がいて、それを聞いて”えらいね”と言ってくれました。
私は飛び上がるくらいうれしかったのを覚えています。
これが私の学園祭の一番の思い出です。
ちなみに、海鮮カレーは普通の味でしたが、みんなでがんばって働いたのは初めての事だったので、とても楽しかったです。