いつも受身だった私が

私が生まれて初めてしたアルバイトは、京都御所で観光客にお土産を売る売り子のバイトでした。
大学の掲示板で一日だけの短期アルバイトを見つけたから、一緒にやろう、と誘われたのがきっかけです。
アルバイトというものが全く初めてだったのでとても緊張していたのを覚えています。
京都御所は一年に二回、春と秋に特別公開されるのですが、そのシーズンに合わせて出す出店のお土産物を観光客に売るという仕事で、品物の受け渡しから金銭授受まで一切を任されました。
恥ずかしかったのは「いらっしゃいませ」「どうぞ見て行ってください」と声を張り上げなければならなかったこと。

バイト初心者の私は人前で大声を張り上げるのが恥ずかしかったのですが、明らかに声が出ている人の所にお客さんが寄っていっているのを見て、覚悟を決めました。
やってみると案外これが気持ち良い。ふっきれると楽しくなってきて、こわばっていた接客もスムーズにできるように。

楽しく初バイトを終えてお給料をもらった時の感動。
私はそれまで引っ込み思案な上、自分一人で行動するのがとても不安でいつも他力本願でしたが、アルバイトがきっかけで自分から行動できるようになりました。

最初は友人と一緒でしかしか申込まなかったアルバイトも、働く楽しさに目覚めて、一人で見つけてきて申込むように。
私の殻を破ってくれたのもバイトのおかげと言えるでしょう。
最初にアルバイトに誘ってくれた友人には感謝しています。