この馬、何馬力?

大学では、馬術部に入っていました。動物が好きで、小学生のころから、ときどき乗馬クラブに行っていたので、合格した大学に馬術部があってとても嬉しかったです。
でもスポーツは元来苦手だし、中学でも高校でも文科系の部活だったので、体育会系のノリに最初はついていけず、とまどいもありました。
そんな私が一気に溶け込めたのは、車で事故を起こしたときです。
1年の夏休みに免許をとって、休み明けそうそうに中古の軽を買ってもらい、意気揚々と大学に乗り付けました。
ところが運転技術が未熟だったために、馬術部の厩舎近くの農道を踏み外して、田んぼに突っ込んでしまったのです。
不幸中の幸いは、休耕田だったことでしょうか。収穫を前にした稲をなぎ倒していたら、賠償ものだったと思います。
ハンドルをつかんだまま茫然としていると、上から見ていたのでしょうか、先輩たちが一番馬体の大きい子を引いて駆けつけてきてくれました。馬具にロープを絡ませて、お尻に平手で一発。車も、一発で農道に戻りました。
車のエンジンは○馬力というけれど、馬は何馬力なんでしょう?
テンションが変になってそんなお馬鹿な質問をした私に、先輩たちはゲラゲラ笑って、「馬一頭が一馬力だよ」と。
今でも、思い出して赤面してしまいます。