ささやかな卒業旅行

最近、大学生の卒業旅行として、海外旅行などをする場合も多いようです。
ゼミやサークルや気の合う仲間など、卒業旅行をするグループも色々です。
私は同じ学科の気の合う仲間5人で、2泊3日のささやかな卒業旅行に出かけました。
どちらかと言うと貧乏学生で、京都から岡山、倉敷方面に新幹線を使わず快速を乗り継いで訪れました。
卒業研究の実験で徹夜明けでうとうとする者、ぼんやり車窓を眺める者、静かに喋る者と、若者らしくはじける者は誰もいませんでした。
皆おとなしい性格の仲間だったのです。その上5人全員、大企業のメーカーにエンジニアとして就職が決まっており、全国各地に散りじりになり、会う事もできなくなる寂しさもあり、そんな雰囲気だったのかも知れません。
卒業し、大学を去ると、やはりこの仲間とも会う機会は持てませんでした。そして、このメンバーが再会したのは50歳を過ぎて、仲間の一人が癌で死亡した葬式の場でした。
不思議な事に、彼の葬式での再会以降、別の2名を加えた大学時代の仲間6人で、毎年会うようになりました。