やって良かった、楽しかったアルバイトの事

銀座にある喫茶店のウエイトレスを20代後半に4年程しておりました。

そこは一歩足を踏み入れれば別世界。
アンティークの家具や調度品に囲まれた、ヨーロッパのカフェやバルのような雰囲気のお店です。

ウエイトレスは上から下まで黒づくめのスカート姿で、エプロンだけが白のふりふりレースの付いたものを着用。
ゴシック調の豪邸で働く召使のようです。

コーヒーカップもアンティークの一点物をおしげもなく使い、ロック氷をいれた切り子のグラスでお水をお客様にお出しします。

マスターはとても厳しい方でした。
お客様への接客態度や、混雑時の席の割り振り方、オーダーを通すときの略語まで、事細かに教えられ、
上手くできないと叱られました。
店の入り口に、大きなアンティークのレジスターがありましたが、日本の物ではなく、ポンド表示になっているので、お会計の計算は電卓か暗算でしていました。
レジのお金が合わない時は、その日のバイトの人数で割り、お金を皆で出し合わなければなりませんでした。

大変でしたが、色々な事を教わり、自分の立ち振る舞いまで正されたように思います。
バイトの子たちは、皆仲が良く、仕事のない日に一緒に食事をしに行ったりしました。

もう一度、時間を戻せるのなら、またあの店でウエイトレスをしたいです。