わたしのサークル内恋愛

わたしは大学4年間を通じて音楽サークルに所属していました。基本的には楽器を自持ちしていて、演奏できる、もしくは歌える人が集まり、セッションを組みながら、学祭や老人ホーム慰問や地元のお祭りでの演奏に向けての練習をしていました。我が部には、以前サークル内での恋愛のもつれからサークル活動がうまくできない状況になったことがあったらしく、サークル内恋愛禁止という掟がありました。それが何代前の先輩方のお話しなのかはわかりませんでしたが、その掟は割と守られていたし、サークルメンバー内では男も女もないような仲だったので、窮屈に思うこともありませんでした。後輩が入ってくるまでは。わたしが2年生の春、入部してきた後輩の仲に、浪人での入学だったため、歳は同じという後輩がいました。よく懐いてくれて、ことあるごとにセッションを組み、学外で会うことも多くなっていきました。今思えば、デートらしいデートをしたのはこの後輩とだったかもしれません。しかし、サークルの掟は守らなくてはならず、どちらからも告白することなく、キスも手をつなぐこともなく、いわゆる一昔前の友達以上恋人未満という関係を3年ほど続けていました。周りはそれとなくわかっていたようですが、自分たちにとっては、付き合ってはいないけど誰よりも親しい仲で、掟が自分たちの仲を阻む壁のように感じられ、なんだかすごく燃えさせてくれました。今振り返っても、人生で一番恋愛をしていた!と実感できた3年間だったと思います。わたしが先に卒業してからは箍が外れたように堂々といちゃいちゃしまくり、向こうの卒業後3年で結婚。今年第一子が生まれる予定です。普通に付き合っていてもうまくいったかもしれないけど、あの、制限のある中での恋愛経験はすごく充実していました。