アルバイトが修行のよう

割烹料理屋でのアルバイトは、
それまでの自分の人生の中で最も過酷なものでした。
まだ十代でしたので、人生経験が無かったのは当たり前なのですが。

プロの板前を目指す人達が修行している様なお店で、仕込みの時間はいつもお弟子さん達が怒られていて、
ぴりぴりした雰囲気の中、宴会の準備をする事が多かったです。

宴会客は40名や50名という大人数の団体客が多く、座敷を区切る襖を入れたり外したりして人数に合わせて調整し、机や座布団を並べ、おはし・グラス・おちょこ等のテーブルセッティングを行うだけでも一苦労です。
最初のお客様の場合ならば良いのですが、団体客が帰った後の次の宴会の準備が非常に大変でした。

宴会は8〜10品のコース料理で、全てを順々に残さず食べるという方はほとんどいません。
お酒とおしゃべりに夢中になる方も大勢いて、机の上は器で溢れている状態です。
時間通りに帰るはずもなく、次のお客が苛立ち待つ中、私達は必死で片付けとセッティングを行うのです。
もちろん主人もピリピリモードで時間と戦い続けた日々を思い出しました。
賄いは文句無く美味しく、もう一度食べたくなることがあります。