アルバイトで変わったその後の進路

学生時代にやったアルバイトの一つに飲食店の洗い場がありました。
何となく洗い場の仕事に憧れたからなのですが、周囲の反応はまるで興味なし。
どうして洗い場なの?という空気が強かったものです。
確かに飲食なら調理場やウエイター、そのどちらかが一般的、仮に洗いものをやらされたとしてもそれ専門はそうそうないのです。
今でも求人情報を見ればそうですが、洗い場での採用はごく一握りで基本的には調理補助といった名目になります。

私の学生時代の目的はアルバイトでとにかく稼ぎたいというのはもちろん、賄い料理を食べたいというのが一番でした。
それで浮いたお小遣いで洋服を買いたかったんですね。
でも続ける内にいつしか状況は変わりました。
調理場で洗い物をやっていると料理人達はその横で作業しています。
嫌でも目に入りますし、仲良くもなっていきます。
彼らの仕事を毎日見ている内に洗い場ではなく料理を作りたくなってきました。

ある日店長さんに調理補助担当への変更を願い出ました。
丁度一人辞めたのでめでたく移動の許可が出ました。
それからは仕事は一変、毎日仕込みから仕上げまで叱られながらも頑張ってこなしました。
そして長い年月を経て今の仕事、当時は考えもしなかった飲食業界に身を置いています。
まさかあの時洗い場で料理人の仕事に惹かれなければ、きっと今は違う仕事をしているんでしょう。
何がどう転ぶかわからないものです。