ガチガチに緊張したお客さん

その日、あるお客さんを接客した私はガチガチに緊張していました。不意打ちのようにそのお客さんがやって来たからです。
私が勤めていたバイト先はレンタルショップです。レンタルする際には会員証の提示が必要になりますが、レジに通すとそのお客さんのデータが出てきます。お客さんによってはコメントが出ることがありますが、たいていのお客さんには出てきません。なので、あまりデータは気にしないのですが、そのお客さんは気になってしまいました。名前がどうも聞いたことがある気がするのです。しかし、なかなか思い出せません。すると、手が空いていた先輩がこちらにやって来ました。お客さんと面識があるようです。どちら様ですかと私が聞くと、先輩には「同僚だよ。」と言われてしまいました。朝から昼までを担当しているパートの方だそうなのです。夜のバイトにとって朝のパートの人は、グチグチ文句を言う嫌な存在というイメージが付いています。会ったこともない私にもそのイメージは付いていました。普通のお客さんを接客するより数倍緊張しました。