クールで人見知りをする先輩が私に近寄ってきた話

大学時代、私と同じ高校を卒業しているリアルな先輩が1つ上の学年にいました。高校時代の部活動も同じで、しかし同じ部に所属していたのに一度も会話をしたことがなかった先輩です。クールというか物静かというか、とにかく近寄りがたい先輩だったように思います。

入学早々、その先輩を学内で目撃するなり私は直ぐに駆け寄って挨拶をしました。するとそれがとても良かったらしく後々にとても優しく接してくれるようになりました。常にムスッとしていてぶっきらぼうなのに、試験前になると過去問をコピーしてプレゼントしてくれたりバイト先で無料でもらったらしき食料等をわざわざアパートまで持ってきてくれました。こんなに良い先輩なら高校時代からもっと仲良くさせてもらっていれば良かったと当時は強く思ったものです。

実はその先輩、大学の同学年で友達らしき人がほとんどいなかったみたいです。卒業するときにカミングアウトしてくれましたが私を含めて3人ほどしか仲の良い人がいなかったと暴露しました。だから私に優しく接してくれたのかとその時初めて知り、あぁなるほど!という印象を持ちました。

先輩は暇なのか毎週のように週に何回か私のアパートにやって来て、何故か当たり前のように私の友人達と一緒にお酒を飲んで会話をしていましたけれども、実は寂しかったのだなと納得しました。もう手遅れでしたがもっと早く言ってくれれば良かったのにと思いました。