サッカーが好きだから、なのに……。

接客系もガテン系も苦手なので、大学に入ったとき、アルバイト探しに苦労しました。
そんなとき、ふと目についたのが、アルバイト情報誌の「サッカー競技場警備」の仕事でした。
警備員というと、工事現場で旗を振ってる中高年、というイメージがありましたが、これはカッコイイと思いました。写真を見ると、制服も警察官みたいで。
何といっても、大好きなサッカーに関われるのです! 地元チームの選手と顔見知りになったりするかも? と思うとワクワクしました。
面接は難なくクリア。成績とかは関係ないみたいでした。4日間研修を受けて、すぐ現場に配備されました。私の持ち場は、最初、駐車場でした。これには少しがっかりしました。道路工事の警備と同じような仕事だからです。
でも二ヶ月くらいたつと、とうとう場内警備にまわしてもらえました。スタンドから試合が見られると思ったんですが……甘かったです。警備員は試合が見られません。つねにスタンドを警戒していなくてはならないので、お客さんの歓声を聞いて試合がどうなってるか想像するしかないんです。
でも、いいこともありました。上の人が、競技場周辺に出ている露店のタコヤキを買ってくれたり、ゲート係の女の子たちとも仲良くなれたし。
選手とお近づきにはなれなかったけれど、それなりに楽しいバイトでした。