サークル棟の住人

大学時代の思い出というと、真っ先に思い出すのが、サークル棟のことです。
校舎から少し離れた敷地の奥に存在し、各サークルに一部屋ずつ振り分けられている場所です。ひとつの棟に何部屋かが入り、トイレや水道、シャワー室は共同のものがありました。

この部屋は、なんとなくサークル仲間が集まって、授業のない時間をだらだらと過ごしました。また授業をさぼって休んでいたり、サークルのミーティングで使ったりする場所だったのですが、いつもそこに必ずいる人がいました。
毎日います。朝も昼も夜も。布団を持ち込んで寝ています。住んでいるのです。

初めは驚きました。
ですが、それはおかしなことではなかったのです。私が所属していたサークルのみならず、他のサークルにも同じような方がいたのです。

たいていは男性でした。そして、4年生以上(留年または院生など)です。
彼らは決して家がないわけではいのですが、サークル棟に住んでいました。
先輩ですので、授業で困ったことなどがあると、相談にも乗ってくれます。レポート作成のこつや、テストの過去問をわけてくれたりもします。

仙人のような不思議な感じでした。