一人でもサークル

大学生の頃、友人とフォークソングを楽しむサークルを立ち上げました。
部員は私以外全員ギター初心者で、かと言って私も指導するに値しない腕前だったので、文字通り弱小サークルになったのでした。
と言っても活動日には必ず集まるようにして、各々自分の好きな曲の練習を朝から晩まで行い、適当に解散するという流れが恒例でした。
3回生になると、留学する友人や就職活動に専念する友人などが増え、ただでさえ少ない部員がどんどん減っていきました。
いつしか一人になってしまった私は、暇そうな友人を捕まえて部員名簿に名前を記入させ、かろうじて部としての体裁を守っていました。
自己流ながらも練習を重ねているうちにギターが上手くなってしまったので、辞めてしまうのが惜しかったのです。
かと言ってバンドを組むわけでも、ストリートミュージシャンになるわけでもなく、コンクリート打ちっ放しの四畳半の部室で、毎日ひたすらギターを弾いていました。
やがて、私の青春はとても静かに幕を閉じました。