休講があるとお寺巡りをしていた大学時代

私は京都の大学に通っていました。費用を安く上げるため、2時間掛けて自宅から通学していました。
京都に通学していても、週末には京都にいる事は少なく、せっかく京都に縁がありながら中々京都の奥深さに触れる機会が少ないものでした。
ご存知のように、大学では自分の履修した科目により、講義と講義の間がどうしても空いたり、教授の学会出張などで急に休講になったりする事も多のです。
入学当初は、友人と喋ったり、ぼんやりと過ごす事が多かったのですが、京都の神社仏閣通になってやろうと思い立ちまちした。
それ以来、空き時間や休講になると、急いでバスに飛び乗り、神社仏閣に向うようになりました。
観光で有名な所はあっという間に一巡し、それからは滅多に観光客が行かないようなお寺巡りもしました。
国宝や重要文化財がなくても、雰囲気が良く、静かに散策したり、考え事をするのに最適な場所も沢山あります。
また四季折々、桜や紅葉など、こんな所に素晴しい景観を持つお寺があったのだと、驚く事もありました。
私の専攻は、電子工学でしたが、お寺巡りをする内に、宗教の歴史や宗教哲学に興味を持ち、そうした書籍も多数読むようになりました。
先端の工学を学び、古い宗教思想に興味を持つ事で、技術馬鹿と言われる人間ではなく、バランスの取れた技術者に自分が育ったと思います。
京都の歴史の重みが、それを私に与えてくれたのだと思っています。