伝統あるハリボテ作り

私の通っていた高校の体育祭では、各学年1~2クラスずつをまとめた群団で競い合っており、その競技項目の中でも異色だったのが「マスコット」づくりでした。縦7m、横7m、高さ7m以内で、木材、竹、紙やペンキを用いて、いわゆる「ハリボテ」を当日までに作りあげるものです。評価基準は、大きさ、見た目のクオリティ、各群団の応援団とのコラボレーションの素晴らしさなど、でした。普通科の高校でしたので当然建築等の技術はなく、先輩方からの口伝による技術が頼りでした。2階建ての家に相当するハリボテを、設計から組み立てまで、高校生のみで作り上げなければなりませんでした。負傷者が出る、台風により大破する、などの事故もしばしばありました。しかし、それらを乗り越えて、3学年で作り上げる巨大ハリボテが完成したときの達成感は素晴らしかったです。また、体育祭終了と同時に行われる解体作業で味わった切なさ、制作にまったく関わっていない人々が解体作業に参加する様への憎しみ等も、今となってはいい思い出です。