先輩に感謝

社会に出て会社の役員や、お客様との接待(特に目上の方)などでお酒を飲む機会が増えてきた頃、ふと大学時代の先輩を思い出し、感謝したことがありました。

当時、大学3年生になった私は政治・経済系のゼミを選択しました。体育会系の部活が有名だったこともありましたが、特にそのゼミは縦関係が厳しいところでした。仲のいい先輩もいましたが、何事にも上からで「何なんだ」と思う先輩もいました。思い出したのは後者の方で、Kさんという先輩です。

Kさんは韓国からの留学生で、同じゼミに在籍していたんですが、時々教授を囲んでゼミ生で飲みに行ったんです。当然ゼミの後なので、3年生はゼミの前準備からテーマに沿ったディベートの練習と疲れ切った状態でした。飲み会くらいは楽に飲めるだろうと思っていたんです。しかし、そのK先輩はお酒の席でも厳しく、「目上の方へのマナーがなってない!!」と叱られ、一からビールの次ぎ方を指導されました。

「コップのビールが半分になったら一声かけ、両手で持ってビールのラベルが見えるように丁寧にそそぐんだ」

当時は細かい先輩だなと思いました。しかしいざ社会人になったらどうでしょう?そんなマナーは知ってて当然の世界だったんです。はじめはアタフタしたものの、K先輩の指導のおかげで卒なく目上の方やお客様へ対応できたんです。そんなとき、K先輩に口うるさく言われてよかったなと思ったんです。
K先輩とは卒業してから一度も会っていません。でも一言、
「K先輩、助かりました。あの時のことは社会に出て役に立ちましたよ」と伝えたいと思っています。