刺激が強すぎました

女子校出身で1年間浪人生活をしていた私は、同世代の男性との接点がほとんどなく、大学のサークルに憧れを抱いていました。だから、大学に合学したときは、まず、どんなサークルに入って遊ぼうかと考えたものです。生まれ育った土地とは遠く離れた大学に入学し、一人暮らし。心配性の親がいない環境で、私は浮かれていました。
入学式が終わると、講堂から教室がある校舎までズラリとサークル勧誘の先輩たちが並んでいて、新入生にビラを配っていました。歩いているだけで、どんどんビラが渡され、帰る頃には両手にノートが1冊できるくらいの紙の束がありました。なんだか自分が人気者になったいい気分で、もらったビラを色々と見てみたのですが、どれもこれも似たような内容で、このサークルに入ろうという決め手がありません。ビラを配布していた人は多すぎて、誰からどのチラシをもらったという記憶すらないのです。
そうこうしているうちに1週間が過ぎ、まだどのサークルに入ろうかと決められないままでした。すると、同じマンションに住む同じ大学の先輩が、「うちのサークルは出来たばかりだから、うるさい先輩とかいないし、自由にできるし、おいでよ」と誘ってくれました。せっかく誘ってくれるのであればとそのサークルのミーティングのようなものに参加してみました。すると「きみが芳子ちゃんだね~」と初めて会った男性に名前を呼ばれ、だいぶ私は戸惑い、固まってしまいました。
田舎の女子校を経て大学のサークルというものに触れた私には、刺激が強すぎました。今でも大学時代のサークルの皆とは付き合いがありますが、初対面の話はいつも笑い話となっています。