大学の学園祭の思い出

私の大学の学園祭は、小規模ですがとてもアットホームで楽しい学園祭です。

2回生のとき、友人に誘われて屋台でチョコバナナを売ることになりました。
その時一緒になったのが、二つ年上の男の先輩。
見た目はパッとしない感じでしたが、先輩なだけあって後輩をうまくまとめて、みんなに気配りができるとてもいい人でした。
学園祭前の準備中に毎日夜まで残って作業しているうちに、私はだんだんとその先輩のことを好きになってしまいました。

でも、先輩には彼女がいたのです。
それも学校の中でも評判の美人。
どちらかというと地味な私は、到底勝ち目がないなと思って、好きな気持ちを封印することにしました。

そして学園祭当日。
チョコバナナの屋台は盛況で、とても楽しい時間を過ごすことができました。
先輩と過ごせる時間も残りわずかだと思って、好きな気持ちを伝えるわけにはいかないけど、せめてお礼を言おうと思いました。
学園祭が終わりに近づいた頃、たまたま二人きりになったので「先輩と一緒に屋台ができて楽しかったです。いろいろと気遣ってくださってありがとうございました」と言いました。
たったそれだけだったけど、私にとっては「好き」と伝えたのと同じくらいの気持ちでした。

結局そのまま先輩には気持ちを伝えられなかったけど、良い思いででした。