大学の推薦入試の思い出

大学入試の話。私は某国立大学工学部を推薦枠で受験しました。試験範囲や過去問は一切公開されておらず、本屋さんで売られているようないわゆる赤本で受験勉強することは意味がありませんでした。

また筆記試験、面接試験(口頭試問)の合格基準も非公開でした。結局はこれまで勉強してきたことを反芻し、そしてそれだけでは足りないと思いました。

なので東京大学理Ⅰ受験レベルの数学、物理、化学、生物の問題集を購入してただひたすら問題を解きまくり、そして地方公務員上級試験の数的推理等の問題集も解いていきました。

試験初日、筆記試験はまずまずの出来でしたけれども、しかし翌日の口頭試問は上手に答えることはできませんでした。狭い部屋に難しい顔をした教授陣が20人ほどいる前で、たった一人でホワイトボードに数式を書いて問題を解いたり、学校や塾では絶対に習わないような自然現象のメカニズムを自分で勝手に空想して解説していくのです。はっきり言ってその場から逃げたくなるほど情けない試験結果になりました。それまで一生懸命に勉強してきたことの1%も活用できなかったかも知れません。大学を出、新幹線に乗って帰るときに、駅のホームから家に電話をして両親に不合格の報告をしたのを今でもよく覚えています。

でも何故か合格できました。きっと運が良かったのだと思います。普通、推薦枠というのはほとんど勉強せずに簡単に入学できる受験方法だと思うのですけれども、しかし私の母校の場合は本当に厳しかったです。もう一度受験して合格できるかというと今の私には絶対にできないと思います。