大学時代の門限の思い出

大学生ともなると、親元を離れて一人暮らしを始める人も少なくないと思います。
自立した大人になる第一歩を踏み出せた幸運な人たちで、うらやましいです。

なまじ都会に住んでいたせいで、進学は自宅から通えるところを選ぶように指示され、
大学生になっても、親子ともどもあまり変化も成長も感じられない毎日でした。

最初は、門限も18時のままで、それでは夕方の取りたい講義が取れないと言うと、
その講義のある曜日だけは門限を延ばしてくれていました。

そんなある日、男の子にデートに誘われたというような色っぽい話ではなくて、
映画を見に行こうと新入生を誘っている人たちの誘い言葉に、フラフラと、
よく考えもせずに見に行くことをOKしてしまいました。
確か、「戦艦ポチョンキン」という映画だったと思います。

それまで、映画と言えば、休みの日に家族で、弟妹たちに合わせて
ディズニー系や東映系のアニメ映画しか見に行ったことがなかったので、
「映画を見終わってもまだお昼間のはず」というイメージしかありませんでした。

それが、夕方の講義が終わる時間まで待って、みんな揃ってから繁華街へ移動、
映画が始まるのは、確か18時半からだというのです。
行けば、完全に門限に間に合いません。
迷いましたが、覚悟を決めて行くことにしました。
大学生になっても18時の門限を守っている自分の殻を破りたかったからです。

父の怒り方に、なぜそこまでと納得が行かず、その後長らく父と話しませんでした。