学生時代の一人旅

大学時代は暇を見つけては、一人旅に出かけました。もっとも当時は懐具合も寂しかったので、各駅停車を乗り継いでの貧乏旅行でした。

なかでも印象的だったのは下宿があった神戸から、鳥取砂丘を訪れたときのことでした。幼いころは同じ中国地方の広島に住んでいましたが、山陰まで足を伸ばしたことがありませんでした。

一人旅に出たのは、普通や快速列車が乗り放題になる青春18きっぷの利用期間でした。途中には有名な餘部鉄橋もあり、日本海の夕日も思い出に残る美しさでした。午前中に下宿を出て、列車に揺られること数時間。鳥取に着いたときには夕方になっていました。

翌朝は観光名所の鳥取砂丘見物に出かけました。思った以上の大きさに驚いたものです。砂丘に足をとられながら歩き続けて、何回か砂の小山を越えると、ようやく海が見えてきました。やはり苦労した分だけ、眺める海がきれいでした。学生時代の貧乏旅行は、今もいい思い出として残っています。