学生時代の新聞配達

懐が寂しかった学生時代は、さまざまなアルバイトを経験しました。なかでも、もっとも大変だったのは新聞配達のアルバイトでした。出勤時間は、朝2時ごろでした。暑い夏はまだしも、寒い冬は布団から起きだすのもつらかったものです。それから印刷されたばかりの新聞が到着すると、折り込み広告をはさんでいきます。そして、それが終わると次は新聞配達に出発です。スクーターに新聞を詰め込んで購読者を一軒一軒回っていきます。とくに大変だったのは雨降りの日でした。雨が降ったからといって、新聞をぬらしてしまってはいけません。そんな日は新聞をビニールに包んで配達しました。そして水濡れを防ぐ以上に重要なことは、配り間違いや配り忘れが出ないようにすることでした。もしミスがあれば、読者宅まで出向いて謝りにいかなければなりません。新聞配達のアルバイトは、けして楽ではありませんでした。それでも寒い日も、雨の日も、ずっと続けてこられたことで自信にもなりました。