学食で教えてもらった料理の基本

私の通っていた女子大の学食は、アットホームな雰囲気でした。
学食を作ってくれるおばちゃんは4~5人いらっしゃったのですが、
みなさん、とても温かい方たちでした。

一見メニューはありきたりなのですが、
どれも、それはとても美味しいのです。
うどんの出汁にしても、いまだにその出汁の味を超えるものに
出会ってないくらい最上の味でした。

ある時、私はおばちゃんに「この出汁はどうやって作ってるんですか?」と聞いてみました。
すると「先ずは最上級の昆布とかつおで出汁をとることね」と言いながら、
私を調理場に入れてくれて、出汁をとっている大鍋を見せてくれました。
惜しげもなくたっぷり使った昆布とかつおの量に驚きでした。
その出汁を使って、ほとんどの料理を作っているとのことでした。

それがきっかけで、私は学食のおばちゃん達と仲良くなりました。
私は学食に行くと、裏メニューで「出汁のみお願いします」と注文するように
なりました。出し汁に酒と醤油で薄く味付けした上品な具なしの汁ものです。

その噂を聞きつけた学生が、その出汁だけの裏メニューをどんどん頼むように
なっていたのには驚きでした。

そして、そのうちに本式なメニューとなりました。確か20円だったと思います。笑

現在主婦業をしている私は、料理の基本はまず美味しい出汁をとることからと
確信しています。