学食のカツ丼

大学の学食のカツ丼、当時はややお高めのメニューで
たまの贅沢という感じで食べていました。
肉は贅沢に使われているけど、特別に美味しいという
わけでもない微妙な代物。

作り置きで冷めていて、作り置きによってトンカツの
衣はべちょべちょ、薄味だけど出汁が効いているわけ

でもなく、気が抜けたような中途半端な味付けで
初めて食べた人は、おそらく「まずい」と言うでしょう。

でも、セットでついてくるキュウリのお漬け物と一緒に
食べると、中途半端な味に締まりが出て、不思議な美味しさ
を感じるという、B級グルメ的中毒性のある一品でした。

卒業してからお金も多少でき、美味しいカツ丼を
食べられるようになったのですが、
時々あの学食の中途半端な味のカツ丼が無性に
食べたくなります。

こんなの私だけかなと思っていたら、同じ大学を卒業した
後輩が、「あの学食のカツ丼、ときどき無性に食べたく
なるんですよね。今度食べに行こうかな」と言っていて、
他の人からもそれなりの支持を得ていたことを知りました。

記憶が美化されているだけで、実物を食べたらそうでも
ないのかもしれませんけどね。