家庭教師の記憶

学生時代はアルバイトに明け暮れたものでした。さまざまな仕事を経験しましたが、もっとも思い出に残っているのが家庭教師でした。当時は学費を自分でまかなう必要がありました。その点、家庭教師は短時間で時給もよかったのです。とはいえ、もちろん楽な仕事ではありません。初めて担当した生徒は中学2年生でした。成績も芳しくなく、第一、勉強へのやる気がないのが難点でした。そのため、ただ学校の教科を教えたところで、すぐに投げ出してしまうようなところがありました。こちらも工夫をしました。たとえば、歴史をテーマにした漫画を貸してみたりもしました。また定期試験の前には、家庭教師の回数を増やして対応しました。そんなところから、勉強への関心も芽生えてきたようでした。その成果があったのでしょうか。教えていたのは2年ほどでしたが、その生徒も今はおそらく社会人になっていると思います。が今もどうしているか、ときどき考えることがあります。