密かな私の楽しみでした

バイト自体はそれなりに楽しいものでしたが、私には他に密かな楽しみがありました。それは安売りセールです。バイト先の隣にはスーパーがありました。そのスーパーでは閉店も近くなってくるとお弁当やおにぎりなどの安売りセールが始まります。私はそれが楽しみでした。休憩時間になるとさっさとお店のジャケットを脱いで隣に行きます。気に入るものが売っていることもありますが、売っていないこともあります。しかし、たまに良いものが安く買えた時のその喜びが、私にはうれしいものでした。そのため、いつからか私の密かな楽しみになっていきました。
同僚からは、さっさとどこに行っているのかと聞かれましたが、ライバルが増えるのを嫌って私は教えませんでした。ただ、隣とは言っても、多少距離があったので、教えたとしても誰も行かなかったかもしれませんが。バイトを辞めるまでお世話になっていましたが、深夜まで続く長いバイトを支えてくれた存在になってくれていました。