引っ込み思案な性格でしたがサークルに入り変わる事が出来ました

私は子供の頃から凄く小心者で、引っ込み思案な性格をしていました。
大勢の前で発言したり、自分からクラスメイトへ声をかける事が苦手だったんです。
運動神経も全然ないので、体を動かす事もあまり好きではありませんでした。

そんな私に転機が訪れたのは、大学に入学した時です。
特に強い希望もなく、両親から取りあえず大学は出るようにと言われたので入りました。
地元から離れて1人暮らしをしながら通う事になったのと周りには誰も知っている人がおらず、それに他の新入生は皆キラキラ輝いていて何だか場違いな空気を感じていました。

入学式が終わり、特に用事もないですが取りあえずこの場から離れたいと足早に歩いていると、1人の男の人からチラシを渡されました。
何気なく受け取って見てみるとそこには、演劇サークル・部員募集中と書かれていたのです。
演劇なんて私には無理だと思ってチラシをくれた人へ返そうと思いましたが、男の人が「君はスタイルがいいから絶対舞台栄えするよ、○日に活動してるから来てね」と言ってどこかへ行ってしまったのです。
そんな事を言われたのなんて初めてで、すっかり舞い上がってしまった私はもしかしてこのサークルへ入れば変われるんじゃないかと思いました。
そこで、男の人の言っていた日に演劇サークルを訪ねていったのです。

演劇サークルにはチラシをくれた男の人や他にも10名程部員が居て緊張しましたが、このサークルに入りたい事を伝えると皆さんとても歓迎してくれました。
それからは週に3回ある活動日には必ず参加し、新入生は裏方作業からするという事で演目決めや衣装・小物・背景作り等をしました。
そして空いている時間は発声練習や体力作りもしていたのです。

私が大学2年になった頃、サークルの先輩から「文化祭で行う劇に出てね」と言われました。
私は裏方作業が好きでこのままずっと裏方でも十分だと思っていましたが、主役級の役柄に抜擢されてびっくりしました。
後から聞いたのですが、裏方もしっかりやっていて責任感が強いのでお芝居もちゃんとやれると思って下さったんだそうです。

初めてのセリフ読みや演技は戸惑いましたが、とても遣り甲斐がありました。
文化祭当日も泣きそうになる程緊張していましたが、間違えても堂々としていれば観客は気づかない、私達がフォローすると先輩が言ってくれたので、やりきる事が出来ました。

昔はあんなに大勢の前で何かをする事が苦手だったのに、あの時はそれがとても楽しくて生きているってこういう気持ちになる事なんだなって感じました。
あれ以来すっかり性格も明るくなって、自分から話しかけれるようになりました。
何十年経った今でも、大学の頃の想い出が色褪せずに蘇ります。