強烈な同級生

あれは私の友人が大学時代に入っていたテニスサークルでのことです。

彼女は東京出身のお嬢様だったのですが、ざっくばらんでさっぱりした人で
男女に関係なく友達を作れる面白い人でした。

そのテニスサークルで夏合宿に行った時、ある同級生が帰りに送ってくれると
いうので自宅まで車で送ってもらったそうです。
礼儀正しい彼女はせっかくだからお茶でも、と誘って、
実家に上がってもらったそうです。

そこで紅茶を出したところ、突然その彼が
「やっぱおれたちはさー、紅茶はフォションだよね」
と言い出したというのです。

確かに彼女が出したのはフォションでしたが、呆気にとられている彼女をよそに
彼はいかに自分がいい家の出身か、実家が立派か、自分が大好きか、という
自慢話を延々したそうです。

どういう訳か彼の中で彼女は同類に分類されたようで
「だから、俺たち、気が合うと思うんだよね。付き合わない?」と
言い出したところで、丁重にお引取り願ったそうです。
しばらくしてその彼はサークルに来なくなったとか。

その後、問題の彼を学内で見る度、苦笑を禁じえない私たちでした。