心から笑って許せたお祭り

もう35年以上前の話になります。私の言っていた高校は特に荒れていたというわけではないのですが全体的に雰囲気が緩く、様々な勝手な事をして遊んでいた事ばかりが思い出として残っています。
中でも学園祭では変わったことをする連中が沢山いました。今娘や妻にその話をすると「お父さんは変わった学校へ行っていたんやなぁ」と不思議がられてしまいました。
その一つが「散髪屋」でした。普通の学園祭で「散髪屋」をして儲かるはずもなく、本当にただの冗談の一つのような店でした。店と言っても中庭の一角に折り畳みの椅子を置いただけ。横で「散髪屋」を企画したクラブの下級生が、赤と青のビニールテープを体に巻いて回っているといういかがわしいお店でした。で内容はと言えば、バリカンで丸刈りにするだけでした。そんなお店にお客が来るはずもなく、仕方がないのでそのクラブのメンバーは友達を無理やり引っ張ってきて椅子に座らせて髪を刈っていました。今かを想えばまるで「公開処刑」のような光景でした。それでもだれも本気で怒らず、笑って済ませられるような雰囲気があったのが今から思えば不思議であり、素敵な思い出の一つとなっています。
ほかにも体育館を使っての出し物で「プロレス」がありました。ちょうど猪木と馬場のプロレスが流行っていた頃でした。初めにOHPを使ってスターウォーズのテーマを流しながら「○○高校プロレス!」というテーマが流されたり、各レスラーがテーマソングに乗って現れたり、観客席に突っ込んでくる場外乱闘があったりと、よく考えられた出し物で大うけになっていました。
あんな馬鹿な事が出来て、それでもみんなが本当に笑って済ませられるような時間があったことが今かを想えば本当に夢のようです。