思いのほか頭の良さが必要な仕事でした。

専門学校生の時に、友人の紹介でカウンターレディのアルバイトをしました。

本当にカウンターしかない小さな店で、服装もジーンズとTシャツが制服のカジュアルな店だったので、
これなら私にも出来るんじゃないかと思い始めたのですが、実際は想像と全く違っていました。

ただ漠然とお客様のお酒の相手をするだけだと思っていたのですが、
上手に会話を進めてお客様に気持ち良くお酒を楽しんでもらうためには、
それ相応の気配りや技術が必要だったのです。

そして、私にはそれが全く出来ていませんでした。

店長の男性に「この仕事は絶対に向き不向きがあるから、
自分に向かないと思ったらすぐに辞めた方がいいよ。そう思ったら遠慮せずに言ってね」
と言われていたので、アルバイトを始めてわずか3日目に正直に自分の気持ちを伝えたところ、
店長はすぐにレジから私の3日分の給料を取り出して渡してくれました。

このことがあってから、私は男性のお酒の相手をする水商売の女性たちに尊敬の念抱いています。
水商売には頭の良さが必要なんだなぁ、と実感した出来事でした。