憧れのケーキ屋さんでのアルバイト

私は高校1年生の時に、ケーキ屋さんでアルバイトをしました。
女の子なら誰でも一度は憧れるケーキ屋さんでのバイトです。
初日はとても嬉しくて張り切って行きました。
ところが想像以上に大変だと思い知らされました。
今の私ならそんなのお金を稼ぐんだから当たり前だと分かる事でも、
まだ10代半ばの私には未知の世界だったので現実の厳しさに驚きました。
まずケーキ屋さんの朝は早いのです。
せっかくの休日も登校日より早起きして、お店に行かなければいけません。
美味しそうなケーキを箱に入れて売っていれば良いだけではなかったのです。
パティシエさん達の朝のコーヒーを入れる事から仕事が始まります。
またこれが苦労しました。一人一人の好みを覚えてコーヒーを入れなくてはいけません。
しかも相手は味にうるさいであろうパティシエです。
不味いコーヒーを入れたらクビにされるのではと怖々出しました。
しかしそんな心配もよそに皆さん笑顔で飲んでくれたのです。
後で聞くと酷い味だったそうですが。
他に苦労したのは、ケーキの値段を覚える事でした。
最初は値段を間違える事もしばしばありました。
またケーキは贈り物としても使われるので、一度だけのしを書かされた事もあります。
名前をどこに書けば良いのかをお客さんに教えて貰って書きました。
出来上がったのしを見て、あまりの字の汚さにお客さんも言葉をなくしていました。
優秀なアルバイトではなかったにも関わらず、楽しくバイトできたのは周りの従業員さんのお陰だと
今でも感謝しています。
ただ、あれ以来ケーキ屋さんではアルバイトしていませんが。