楽しんで書いた卒論

私の卒論は、平安時代後期の物語の中から、女房達が来ている装束や調度類、手紙等の色の重ね方について考察したものでした。
まず平安後期の3つの物語について、色を扱った部分を探し出します。
色の重ね方については決まりがあり、それぞれの重ね方紅梅襲ね(こうばいがさね)、桜襲ね、柳襲ねというように名前が付いています。それを物語りのシーンや時刻毎にまとめていきます。
色が重なった時を頭の中で思い浮かべながら進める作業は結構楽しいものでした。

また、その作業の中で、ある女性が纏っていた衣装の色の重ね方が、古文の文章ではわからなかったのですが、色を頭の中で重ねていくうちに理解出来ました。
この部分は昔から何色の上に何色を重ねたのか学者の間でもわかっていなかったのですが、自分なりに読み解いた結果を卒論に書きました。

すると、この部分だけが教授の目を引き、学科が発行する研究誌に載せて頂けることになりました。
楽しみながら書き上げたものが教授方に認められ、とても嬉しかったことを覚えています。