死を覚悟した話

大学時代は一人暮らしをしていました。

気楽で良いのですが、問題は病気になった時です。
ちょっと風邪で寝込んだだけでも、何しろ自分以外に誰も居ません。
本当に動けない状態になってしまうと、水も飲めないワケです。
一人で苦しんでいるうちに、考えが悪い方へ、悪い方へと変わっていって、最後には、

・・・俺は、もう死ぬのか・・・

なんて事を考え始めます。

何しろ貧乏学生でしたから、常備薬などは無く、病院へ行く金もありませんでした。
自然治癒を待つのであれば、風邪などは一度、熱が上がる必要があるのですが・・・。
何しろ朦朧としている上に、気が弱くなっています。

死体の第一発見者は誰だろう・・・?

なんて縁起の悪い事を考えていたりして、翌日、熱が下がってから思い出して一人で赤面する事になるワケですね。

ただ、いろいろ話を聞くと、こういう経験は誰もがしている模様です。
会社の同僚は、同じシチュエーションで、

割り箸の袋の裏に遺書を書いた

と言っていました。

想像するとかなり変ですけど、私は笑えませんね。

・部屋の床にに落ちている「割り箸の袋」に向かって、必死の形相で這いよる同僚

・ばたばたと辺りを叩いて探り、チビた鉛筆を発見する同僚

・その状態のままで、読めないほどぐにゃぐにゃの字で泣きながら何かを書く同僚

そして、翌朝、

・字が書かれた変な紙切れを見つけて、不思議そうな顔をしている同僚

・・・いや、やっぱり笑ってしまいますけどね。

余談ですが、私の場合「風邪」と思ったのは、ほとんどが「軽い栄養失調」で、

食ったら治った

と言う事がほとんどでした。