海と彼と私

高校生1年生の時、まるで少女マンガの世界のような出会い方をしたことがります。今、思えば夢だったような気さえします。
当時の私の毎朝の日課は、愛犬である柴犬コロの散歩。海岸近くに私の実家があり、海はとても身近な存在でした。その日もいつものように海辺の砂浜をコロと一緒にお散歩していました。毎朝同じ時間帯に私より少し年上に見える男の子によく会いました。彼は何するわけでもなく、砂浜近くの防波堤に腰かけ、海の向こうを眺めていました。
そしていつしかお互いに、「おはよう」と声を掛け合うようになり、少しずつ会話をするようになり、笑いあう中になり、本当に自然に付き合うようになりました。
毎朝毎朝、朝起きるのが楽しくなりました。今日もまた彼に会える、どんな話をしようか、今度のデートはどこに出かけようか、考えるだけで胸が熱くなりました。結局2歳年上である彼の大学入学を機に、遠距離恋愛になり自然消滅してしまいましたが、海を見るたび今でも彼を思い出します。