申し訳ない文化祭

私は、実家に帰ったときはいつも、自分の部屋から懐かしい物を発掘して、それを今暮らしている家に持ち帰っています。部屋にある物のほとんどが懐かしいので、本当は本もぬいぐるみも全部持って帰りたいのですが、そうすると荷物がとてつもない量になってしまうので、そのとき特に「いいな、これ」と思ったものを選んで持ち帰るようにしています。
それでこの前は、友達からもらったたくさんの手紙と、高校時代に所属していた演劇部での夏合宿のときの写真と、同じく高校のときの、文化祭で作ったクラスTシャツを持って帰りました。
わたしは今、そのTシャツを部屋着として着ています。懐かしい気持ちに浸っていますが、文化祭のことを思い出すと、懐かしいのと同時に申し訳ない気持ちにもなるのです。
それはどうしてかというと、わたしはさっきも書いたように、高校時代は演劇部に所属していました。演劇部は毎年、文化祭のときに作品を披露するのです。だから部活が忙しくて、クラスの出し物に関しては、毎年全然協力できなかったのです。それで毎年、買い出しに行ったりとか、装飾を作ったりしているクラスのみんなに対して申し訳ない気持ちになっていました。他の部員もみんな同じように思っていたようで、「本当申し訳ないよね」と、よく話していました。
文化祭のクラスTシャツを見ると、懐かしさと同時にそのことを思い出すのです。