番号入力のアルバイト

学生の頃初めてしたアルバイトは、携帯電話への電話番号入力でした。
友人に誘われて工場のような、事務所のような不思議な部屋に連れて行かれ、作業をしました。
学校の教室のように、同じ向きに机と椅子がいくつも並べられており、それぞれにノートパソコンがおかれていました。
できあった新品の携帯電話をパソコンとつなぎ、書いてあった電話番号をキーボード入力していくアルバイトです。
説明を受けた後着席するとすぐに作業が始まりました。
カタカタとキーを叩く音だけが静かな部屋に響き渡ります。
ベテラン風の人はものすごく作業が早く驚きましたが、歩合制ではなかったので初めての私は間違えないように慎重に作業をしました。
アルバイトというと先輩からアドバイスを受けたり、お客さんとのやり取りがあったりと、人とコミュニケーションがあるものだと思っていました。
しかし実際はおしゃべり禁止で、黙々と手を動かす作業でした。こういう小さい仕事も社会が動くのには必要なのだと思いながらも、次はもう少し人とのやり取りがある楽しいアルバイトを選ぼうと思いました。
実際そういったルーチンのアルバイトはそれ以降やらず、カフェの接客や楽器屋の店員などのアルバイトをしました。