疾風のごとく駆け抜ける学生の話

大学3年生になったとき、アルバイトをして貯めたお金で自転車を買いました。いわゆるママチャリで、それまで徒歩で移動していたのでママチャリとは言え私にとっては文明の利器みたいなものでした。キャンパス内は広く、時には別の校舎までダッシュで移動することがあったのでママチャリに乗るようになってからは夢のような高速移動が出来て随分と楽になりました。ちなみに学内は原付きバイクでの移動が禁止でしたので自転車が最速の乗り物でした。

ただ、ママチャリに乗って立ちこぎをしても絶対に間に合わない講義がありました。それは4年生の時だったのですが学内の一番北の校舎で実験をした後、その次の講義(他の学科の講義)が一番南東に位置する校舎で行われたときは100%遅刻が確定していました。

大学側に絶対に間に合わないことを説明すると、運良くその講義を担当する教授が君の遅刻は仕方が無いので許してあげようと理解してくれたので事無きを得ましたけれども、キーンコーンカーンコーンと終わりを告げるチャイムが鳴ってそこから競輪選手のような感じで猛スピードで自転車で移動しても絶対に遅刻するような校舎の配置には苦笑するしかありませんでした。確かいつも10分ほど遅刻していましたし、教室に入ってからでも私一人がしばらくの間ゼエゼエハアハア言って汗を流していました。恥ずかしかったです。

他の学科の講義を受けようとした私が悪かったのかも知れませんが、とにかくママチャリは役に立ちました。また立ちこぎをして学内を爆走したのも今となっては良い思い出です。