空港で妄想デート

時間があってもお金が無かった大学生時代、よく彼氏とデートに行ったのは近所の空港でした。
もともと旅行が好きで、特に世界遺産に興味のあったふたりだったので、飛行機の行きかう空港は、旅行の出発点、世界遺産への窓口、気分が高揚する場所でした。
空港にはたいてい無料で入れる展望デッキが設置されています。
よく晴れた日はそのデッキに上がり、ふたりで離発着する飛行機を眺めながらデートをしました。
どこから見つけてきたのか、離発着の時刻表を持ってきて、「今発ったのは〇〇経由の××行き」とか「あれは△△から帰ってきた便」などと話をしていました。
さらにもしあの飛行機に乗っていたら・・・と妄想を膨らませ、頭の中で世界遺産めぐりを楽しんでいました。
乗客を羨ましく思いながらも、どこか自分達が行けるようなワクワク感を感じていました。
社会人になってお金ができた今は逆に時間が無くなってしまい、「いつかふたりで行けたらいいね」そんな話をしていた大学生時代の空港デートを懐かしく思います。