緊張感が漂っているバイト先

その日のバイト先はいつもとは様子が違っていました。いつにない緊張感が漂っていたのです。働くのですから緊張感はもちろん必要です。ですが、そういった緊張とは少し毛色が違うものです。比較的明るい職場だったのに、笑顔も少なく重たい空気が漂っているのです。
その理由は野球にありました。バイトの同僚が応援しているチームが優勝するかどうかの瀬戸際だったのです。しかし、それだけではなく、ライバル球団のファンの子もいたのです。その日の試合で優勝する可能性があります。優勝するか、はたまた逆転優勝の可能性が残るかと緊張している二人。しかし、バイト中なので情報を得ることが出来ません。話しても話は続かず、落ち着かない職場となりました。
結果、優勝という事実を持って、この冷戦のような状態は終わりました。しかし、今度は負けたバイトの子のテンションがガタ落ちします。仕事量がめっきり減ってしまいましたが、奮起を促すのもかわいそうです。その日は遅くまで仕事が終わりませんでした。