美術サークルの思い出

私は美術サークルに所属していました。入部した頃は幽霊部員ばかり、活動している2~4回生は各学年1人ずつ…という小規模団体でした。他の部室の4倍もある広さの部室でしたが宝の持ち腐れと言われているサークルでした。一般的な「部室」と同じように、先輩方が持ち込んだ家具や本、漫画、楽器…小汚いもので溢れつつ、美術サークルだからか、壁も窓も天井もコアな芸術家の名前などの落書きだらけでひどいものでした。
広い部室に反して活動もあるかないかのようなサークルでしたが、私の代は同期が8人ほど入部し、それぞれ創作意欲や交流意欲のある人達だったのでどんどんにぎわっていきました。4回生時には各学年10人程は活動に来る程に。
また、うちの美術サークルはオタクな人が多かったです。本や漫画、ゲーム、バンド、当時初期の最盛を迎えた動画サイト等のネットコンテンツ好きな人が多くいて、皆好きなものを語り合う立派なオタクサークルでもありました。表立って漫研やアニメ研に入れないような隠れオタクも美術部なら入りやすいようです。
男女比は1:4くらいで女子が多く、ポツポツいる男子も大人しい人が多かったので恋愛的には平和な、そういう点では「つまらない」サークルでした。
美術に熱い思いを持っている人もいたのでたまには美術論での衝突もありました。そんなときは仲裁役のメンバー企画で広い部室で鍋を開催。しかし、ほぼ全員がお酒に弱く、日付が変わる前にはだいたい解散になりました。「らしい」といえばらしいですが、少し残念でした。
創作物の発表の場は新入生歓迎会、文化祭、その他に2回ほど。油絵や水彩をやる人もいればCGイラストでの出品、人形制作者もいるなど大学生だけあり自由に好きなものを作っており、鑑賞する側からも楽しかったです。一番重要な文化祭の展示前は徹夜で制作し、早朝に出品だけして肝心の文化祭中は家で寝ていた人も数人いました。