自炊生活を支えたもの

それまでほとんど家事を手伝うこともせず、包丁なんて学校の家庭科の時間にしか握ったことの無かった私が、突然自炊をすることになりました。
大学進学で一人暮らしを始めたからです。
フライパンや包丁といった一通りのキッチンスツールと、家電を買い揃え、いざ今晩の夕飯には何を作ろうかとスーパーへ向かいました。
じゃが芋、人参、タマネギ、牛肉・・・、カレールゥの箱に書いてある通りに材料を買い、きっちり計測して作ったカレーが、大学生活1回目の自炊でした。
始めのうちこそ楽しんでいましたが、サークルや授業、アルバイトが忙しくなるとなかなか自炊することができず、コンビニ弁当やカップラーメンの日が増えていきました。
そんな自堕落な食生活を変えてくれたのは、友達でした。
我が家は大学から近く、人が集まりやすい家だったため、しょっちゅう人が遊びに来たのです。
お金の無い大学生ですから、お鍋やお好み焼きなどを自分達で作りました。
いつのまにか誰かが持ってきた調味料が増え、使い残した野菜が残り、自然とひとりの時でも自炊をするようになっていました。
おかげで体調を崩すことなく卒業することができました。