花屋でのアルバイト

女の子の憧れの職業といったらいつの時代も「お花屋さん」。高校生の時、その憧れを実現させるべく、花屋でアルバイトをしていました。最寄の駅ビルの1階に入っている、とても小さな花屋です。
毎日きれいなお花に囲まれて、かぐわしい香りに包まれて、センスあふれるアレンジメントを作って、と良い想像ばかりしていました。
実際、摘みたての花はみずみずしくてツヤツヤと輝き、私に元気を分けてくれていました。
鮮やかな色は気分を高揚させ、出来上がったアレンジメントを渡したときのお客さんの喜ぶ笑顔は、何よりも嬉しく感じました。
しかしそれと同時に、厳しさや辛さという経験もしました。
真冬の冷蔵室の寒さ、水仕事で爪や指先はボロボロになり、わずか数畳ほどの狭い店内での立ち仕事で足もパンパン。
ダメ押しのようにカサブランカにアレルギーを持つことも分かりました。
それでも誰よりも花の近くで、花を見られて世話ができて、笑顔でお客さんに引き取られていくことが嬉しく、一生懸命続けていました。