藁にも縋りたかったのですが…

期末試験が行われるその日、私は大教室の一番扉が近い側の席に座っていました。テストも含め、学生が座る席は決められてはいません。特に大教室で行われるとなると、受験者数が多すぎるので席の管理をしている暇なんてありません。私が端に座ったのには理由があります。端に座るのが好きというのもありますが、それが主な理由ではありません。聞こえてこないかなと思ったのです。
そのテストは自信がありませんでした。試験勉強をしっかりできなかったのです。なので、試験が早く終わって出て行った学生が、試験のことについてちょっとでも話してくれないかなと期待して座りました。しかし、そんな私の浅はかな考えは失敗に終わります。重たい、分厚い扉のおかげで全く聞こえなかったのです。期待して耳を傾けていましたが、自分の力で解くしかなくなりました。何とか合格することは出来ましたが、こんな浅はかな考え、大学の側が対策していないはずがないかと気付き、反省させられる一件でした。