高校受験の思い出

地元の普通高校を受ける事になった。上の兄弟が私立大学に行った為に、お金が無かったからである。
当然将来の道も狭まったようなものだ。
誰にも期待されず、気楽だと思い込む事にした。

保険の私立を先に受けた。バカでもお金を出せば受かると言われているところだ。
問題もとても簡単だった。面接も早かった。
普通高校の受験は、本番というだけあり、皆の緊張感が違った。
同じ塾の子と何度も何度も教科書や問題集の見返しを行っていた。
男子はわりと気軽で、誰かがガラスを割って皆から冷たい視線を浴びていた。

始まる前の緊張感で手が震える。
問題が、やった事があるはずなのに、頭が真っ白になる。
国語はなんとかなった。数学も。苦手な英語はもう運任せだった。

試験で精根尽き果てた後にくるのが、面接である。
読書について聞かれた。無難に純文学を言っておいた。
集団面接の最後、五人目だったので何だか落ちを期待されているような空気に、
つい喋りすぎたような気がする。それを掴みはバッチリ!と思っていたのが若さゆえだ。

散々緊張した割りに、意外と良い成績で合格。本番に強いといわれていたが、この時初めて実感したのである。